告別式のマナー完全ガイド|服装・焼香・弔電の作法を解説

告別式のマナーを完全解説。服装・焼香・弔電の書き方・香典の渡し方から、遅刻時の対応まで初めての方でも安心のガイドです。

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【最短回答】告別式に参列するときのマナーは?

告別式に参列する際は、黒の喪服・数珠・香典・袱紗(ふくさ)を準備すれば基本は安心です。通夜とは異なり、告別式は故人との最後のお別れの場であるため、服装や作法により丁寧さが求められます。

  • 服装が不安な方 → 男女・子供別の服装マナーを確認
  • 焼香のやり方がわからない方 → 宗派別の焼香作法を確認
  • 参列できない方 → 弔電の送り方・文例を確認
  • 香典について知りたい方 → 「家族葬の香典マナー」で詳しく解説

告別式の基本的な流れ

告別式は、通夜の翌日に行われるのが一般的です。故人との最後のお別れの場であり、読経・焼香・弔辞・弔電紹介・花入れ・出棺という流れで進みます。

順番内容所要時間の目安
1受付(記帳・香典を渡す)5〜10分
2着席して開式を待つ10〜15分
3僧侶入場・読経20〜30分
4弔辞・弔電紹介10〜15分
5焼香15〜30分(参列者数による)
6僧侶退場・閉式の辞5分
7お別れの儀(花入れ)10〜15分
8喪主挨拶5〜10分
9出棺10分

到着の目安

開式の20〜30分前に到着するのがマナーです。受付を済ませ、着席して心を落ち着かせる時間を確保しましょう。

受付での流れ

  1. 受付でお悔やみの言葉を述べる(「このたびはご愁傷さまでございます」)
  2. 袱紗から香典を取り出し、相手から見て正面になるように両手で渡す
  3. 芳名帳に記帳する
  4. 案内に従い着席する

通夜で香典を渡している場合は、告別式での香典は不要です。

家族葬を含めた葬儀全体の流れについては「家族葬の流れ」で詳しく解説しています。


服装のマナー(男性・女性・子供)

告別式は通夜よりもフォーマルな場です。正喪服または準喪服で参列しましょう。通夜のように「急ぎのためダークスーツで」という対応は、告別式では基本的に避けます。

男性の服装

項目内容
スーツ黒の準喪服(ダブル・シングルどちらでもOK)
ワイシャツ白の無地
ネクタイ黒の無地(光沢のないもの)。ネクタイピンは不要
黒の革靴(金具や飾りのないプレーンなもの)
靴下黒の無地
ベルト黒の革ベルト(バックルが目立たないもの)
コート冬場は黒・紺のシンプルなコート。式場では脱ぐ
時計シンプルなもの。派手なものは外す

女性の服装

項目内容
服装黒のワンピース・アンサンブル・パンツスーツ
スカート丈ひざ下〜ふくらはぎが目安
ストッキング黒(肌色は避ける)
黒のパンプス(ヒール3〜5cm程度、つま先が隠れるもの)
バッグ黒の布製または革製(光沢・金具が目立たないもの)
アクセサリーパールのネックレス・イヤリングのみ可(一連のもの)
メイクナチュラルメイク(派手な色味は避ける)
ネイル落とすか、ベージュ系の落ち着いたものにする
ハンカチ白か黒の無地

子供の服装

年齢服装の目安
乳幼児白・黒・紺など落ち着いた色の服。キャラクターものは避ける
小中学生制服があれば制服。なければ白シャツ+黒・紺のズボンまたはスカート
高校生以上制服、または大人と同じ準喪服

服装のNG例

  • 毛皮・アニマル柄の素材(殺生を連想させるため避ける)
  • 派手な柄やカラーの服
  • サンダルやブーツ
  • 肌の露出が多い服(ノースリーブ、ミニスカートなど)
  • 光沢のある素材や派手な金具のついた小物

通夜の服装との違いについては「通夜のマナー完全ガイド」もあわせてご覧ください。


焼香の作法(宗派別)

焼香は告別式の中でも最も緊張しやすい場面です。基本の流れと宗派ごとの回数を事前に確認しておきましょう。

焼香の基本手順(立礼焼香の場合)

  1. 順番が来たら席を立ち、祭壇の前へ進む
  2. 遺族に一礼する
  3. 祭壇に向かって一礼する
  4. 右手の親指・人差し指・中指で抹香をつまむ
  5. 額の高さまで押しいただく(宗派によっては省略)
  6. 静かに香炉に落とす(所定の回数を繰り返す)
  7. 合掌して一礼する
  8. 遺族に一礼して席に戻る

焼香の形式

告別式では会場の広さや参列者数に応じて、焼香の形式が異なることがあります。

形式特徴
立礼焼香立ったまま祭壇の前に進んで行う。最も一般的
座礼焼香畳の会場で正座して行う。移動は膝行(しっこう)
回し焼香香炉が席に回ってくる形式。狭い会場で採用される

宗派別の焼香回数

宗派回数押しいただくか
天台宗1回または3回する
真言宗3回する
浄土宗1〜3回する
浄土真宗(本願寺派)1回しない
浄土真宗(大谷派)2回しない
臨済宗1回する
曹洞宗2回(1回目は押しいただく、2回目はそのまま)1回目のみ
日蓮宗1回または3回する

宗派がわからない場合は、1回押しいただいて香炉に入れれば問題ありません。前の方のやり方を参考にするのも一つの方法です。


弔電の書き方・送り方・文例

告別式に参列できない場合は、弔電(ちょうでん)を送ることで弔意を伝えることができます。

弔電を送るタイミングと送り先

  • 届け先:葬儀会場(斎場)宛
  • 届ける時間:告別式の前日、遅くとも当日の午前中までに届くよう手配する
  • 宛名:喪主名で送る(喪主名がわからない場合は「ご遺族様」でも可)

弔電の申し込み方法

方法特徴
NTT(115番)電話で申し込み。オペレーターに相談しながら文面を決められる
NTT(D-MAIL)インターネットから24時間申し込み可能
KDDI(でんぽっぽ)ネットで台紙を選べる。最短当日配達
郵便局(レタックス)窓口またはネット。手書き文面も可能

弔電の文例

場面文例
一般的な文面ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。ご遺族の皆様に謹んで哀悼の意を表します。
友人の親が亡くなった場合○○様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。ご家族の皆様のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします。
ビジネス関係の場合○○様のご訃報に接し、驚きと悲しみを禁じ得ません。在りし日のご功績を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。
祖父母が亡くなった場合○○様のご逝去を悼み、心からお悔やみ申し上げます。どうぞご無理をなさらず、お体をお大事になさってください。

弔電で避けるべき表現(忌み言葉)

  • 重ね言葉:重ね重ね、たびたび、ますます、いよいよ
  • 直接的な死の表現:死んだ、死亡 → 「ご逝去」「お亡くなり」を使う
  • 数字の四・九:「死」「苦」を連想させるため避ける
  • 宗教に合わない表現:仏式以外では「冥福」「成仏」は避ける

香典のマナー(金額相場・渡し方)

告別式に参列する際、通夜で香典を渡していなければ、受付で香典を渡します。

関係別の香典相場

故人との関係金額の目安
両親5万〜10万円
祖父母1万〜3万円
兄弟姉妹3万〜5万円
おじ・おば1万〜3万円
友人・知人5千〜1万円
会社の同僚・上司5千〜1万円
近所・町内会3千〜5千円

香典を渡すときのポイント

  • 袱紗(ふくさ)に包んで持参する(むき出しはマナー違反)
  • 受付で袱紗から出し、相手に正面が向くように差し出す
  • 「このたびはご愁傷さまでございます」と一言添える
  • 両手で丁寧に渡す
  • 新札は避ける(折り目をつけてから入れる)

通夜と告別式の両方に参列する場合

香典は通夜で渡すのが一般的です。通夜で渡した場合、告別式では記帳のみで構いません。両方に参列する予定がある方は、通夜で渡しておきましょう。

香典袋の選び方や書き方について詳しくは「家族葬の香典マナー」の記事をご覧ください。


供花・供物のマナー

告別式に供花(きょうか)や供物(くもつ)を贈る場合のマナーを紹介します。

供花を贈るときの手順

  1. まず遺族または葬儀社に「供花を贈りたい」と連絡する
  2. 葬儀社を通じて手配するのが確実(会場の統一感を保つため)
  3. 金額の目安は1基1万〜2万円程度
  4. 名札に贈り主の名前を入れてもらう

供物の種類

種類内容
果物の盛り籠りんご・みかん・ぶどうなどの果物を盛り合わせたもの
缶詰の盛り籠日持ちする缶詰を盛り合わせたもの
お菓子和菓子・洋菓子の詰め合わせ
お線香・ろうそく仏式の場合に適している

注意点

  • 必ず事前に遺族や葬儀社へ確認を取る
  • 遺族から辞退の案内があれば、その意向を尊重する
  • 供花・供物の代わりに香典を多めに包む方法もある

お悔やみの言葉と振る舞い

告別式では、遺族に対してお悔やみの言葉を述べる場面があります。短く心のこもった表現が大切です。

使えるお悔やみの言葉

  • 「このたびはご愁傷さまでございます」(最も一般的で無難)
  • 「心よりお悔やみ申し上げます」
  • 「突然のことで言葉もございません」
  • 「安らかにお眠りください」(故人に向けて)

避けるべき言葉(忌み言葉)

種類具体例理由
重ね言葉重ね重ね、たびたび、またまた、いよいよ不幸が繰り返されることを連想させる
直接的な死の表現死んだ、死亡した「お亡くなりになった」「ご逝去」を使う
数字の「四」「九」四、九「死」「苦」を連想させる
宗教上の注意「成仏」「供養」(キリスト教式)、「天国」(仏式)宗教・宗派に合わない表現は避ける

告別式での振る舞いの注意点

  • 式場では携帯電話の電源を切るか、マナーモードにする
  • 大声で話したり、笑ったりしない
  • 写真撮影は基本的に控える(遺族の許可がある場合のみ)
  • 遺族が忙しそうであれば、長話は避けて手短に挨拶する

出棺時のマナー

告別式の最後に行われる出棺は、故人を見送る大切な場面です。

出棺までの流れ

  1. お別れの儀(花入れ):棺の中に生花を手向ける。遺族・親族から順に行う
  2. 棺の蓋を閉じる:釘打ちの儀を行う場合もある
  3. 喪主挨拶:喪主が参列者に感謝の言葉を述べる
  4. 出棺:棺を霊柩車に運び、火葬場へ向かう

出棺時の参列者のマナー

  • 出棺の際はコートや手荷物を持ったまま玄関先や駐車場で見送る
  • 霊柩車が出発するまで、その場で静かに合掌して見送る
  • 霊柩車がクラクションを鳴らしたら、合掌のまま頭を下げる
  • 出棺を見届けてから、静かにその場を離れる
  • 火葬場への同行は、遺族から声をかけられた場合のみ

遅刻・途中退席する場合の対応

やむを得ず告別式に遅れてしまったり、途中で退席しなければならない場合の対応方法をまとめます。

遅刻する場合

  • 告別式の途中からでも参列は可能。ただし、読経・焼香が終了していない時間帯であることが前提
  • 到着したら受付を静かに済ませ、式場の後方から入場する
  • 焼香がまだ行われていれば、順番が回ってきたときに行う
  • 焼香がすでに終わっていた場合は、式後に遺族や係の方に申し出る

途中退席する場合

  • 焼香を終えた後であれば、途中退席してもマナー違反にはならない
  • 出入り口に近い席にあらかじめ座っておくとスムーズ
  • 退席時は、周囲に小さく会釈して静かに退出する
  • 遺族に直接挨拶するタイミングがなければ、後日改めてお悔やみを伝える

事前にわかっている場合

遅刻や途中退席が事前にわかっている場合は、葬儀社や遺族に連絡しておくと、席の配慮をしてもらえることがあります。


告別式に参列できない場合の対応

体調不良や遠方など、やむを得ず告別式に参列できない場合でも、弔意を伝える方法はいくつかあります。

弔意を伝える方法

方法ポイント
弔電を送る告別式の前日までに届くよう手配。送り先は葬儀会場
香典を郵送する現金書留で、お悔やみの手紙を添えて送る
供花・供物を手配する事前に遺族か葬儀社に確認してから注文する
後日弔問する葬儀後1週間〜四十九日の間に、事前連絡のうえ訪問する

後日弔問のマナー

  • 必ず事前に遺族へ連絡してから訪問する
  • 服装は喪服ではなく、落ち着いた色味の平服でよい
  • 手土産として菓子折りなどを持参すると丁寧
  • 長居はせず、30分程度で切り上げる
  • 「お忙しいところ申し訳ございません」と配慮の言葉を添える

告別式と通夜の違い

告別式と通夜はどちらも葬儀の儀式ですが、それぞれ役割が異なります。違いを理解しておくと、参列時に迷いません。

項目通夜告別式
時間帯夕方〜夜(18時〜19時頃開式)午前〜昼(10時〜11時頃開式)
所要時間約1〜2時間約1〜2時間(出棺含む)
本来の意味故人と最後の夜を過ごす場故人との最後のお別れの場
服装準喪服(急ぎの場合はダークスーツ可)準喪服(正式な服装が求められる)
食事通夜振る舞いあり精進落とし(遺族・親族中心)
香典通夜で渡すのが一般的通夜に参列しなかった場合に渡す
弔辞・弔電なし告別式で紹介される
出棺なし告別式の後に行われる

近年は通夜を省略して告別式のみ行う「一日葬」も増えています。家族葬と一般葬の違いについては「家族葬と一般葬の違い」の記事で詳しく解説しています。

通夜のマナーについて知りたい方は「通夜のマナー完全ガイド」もあわせてご覧ください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 告別式と葬儀の違いは何ですか?

厳密には「葬儀」は僧侶による読経などの宗教的な儀式を指し、「告別式」は一般の参列者が故人にお別れを告げる儀式を指します。ただし、現在ではこの2つを続けて行うのが一般的で、まとめて「告別式」と呼ばれることがほとんどです。

Q2. 告別式にはどのくらい前に到着すればいいですか?

開式の20〜30分前に到着するのが理想です。受付を済ませ、着席して心を落ち着かせる時間を確保しましょう。

Q3. 通夜と告別式の両方に参列する場合、香典は2回必要ですか?

いいえ、香典は1回のみで問題ありません。一般的には通夜で渡し、告別式では記帳だけ行います。

Q4. 告別式に子供を連れて行ってもよいですか?

乳幼児は式の途中で泣いてしまう可能性があるため、できれば預けて参列するのが望ましいです。やむを得ず連れていく場合は、出入り口に近い席に座り、泣いたりぐずったりしたらすぐに退席できるよう準備しておきましょう。

Q5. 告別式で写真を撮ってもいいですか?

基本的には控えるのがマナーです。遺族から許可があった場合や、遺族自身が撮影を希望している場合を除き、カメラやスマートフォンでの撮影は避けましょう。


まとめ:告別式は「丁寧な装いと作法」で故人を見送る場

告別式は故人との最後のお別れの場です。服装や作法に迷ったら、以下のポイントを押さえましょう。

  • 服装は黒の準喪服が基本。通夜よりフォーマルさが求められる
  • 焼香は宗派に合わせた回数で。わからなければ1回でOK
  • 弔電は告別式の前日までに届くよう手配する
  • 香典は通夜で渡していなければ告別式の受付で渡す
  • お悔やみの言葉は短く丁寧に。忌み言葉に注意する
  • 出棺は合掌して静かに見送る

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⚱️
家族葬ガイド編集部
葬儀・終活・相続に関する情報を、初めての方にもわかりやすく調査・執筆しています。 掲載情報は公開時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。