故人が遠方で亡くなった場合の対応|搬送方法・費用・手続き
故人が遠方で亡くなった場合の搬送方法と費用を解説。陸路・空路の搬送方法、費用目安、現地での葬儀か地元での葬儀かの判断基準も紹介します。
【最短回答】遠方で亡くなった場合、最初にやることは?
①現地の病院・警察の指示に従う → ②葬儀社に連絡 → ③搬送方法を決める の順で進めます。
- 現地で葬儀する場合 → 現地の葬儀社に依頼
- 地元に搬送して葬儀する場合 → 地元の葬儀社に搬送を依頼
- 搬送費用 → 距離や方法によって5〜30万円
通常の搬送については「遺体の搬送から安置まで」をご覧ください。
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主に2つの選択肢があります。
| 選択肢 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 現地で葬儀する | 搬送費用がかからない | 遺族・親族の移動が必要 |
| 地元に搬送して葬儀 | 慣れた場所で葬儀できる | 搬送費用がかかる |
判断基準
- 距離:同一県内なら搬送が現実的、海外なら現地葬儀+分骨も選択肢
- 費用:搬送費用と遺族の交通費を比較
- 故人の意向:「地元のお墓に入りたい」などの希望
- 菩提寺の有無:菩提寺がある場合は地元で葬儀が一般的
葬儀形式ごとの違いは家族葬とは?で確認できます。
搬送方法と費用
陸路搬送(寝台車)
| 距離 | 費用目安 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 50km以内 | 2〜5万円 | 1〜2時間 |
| 100km | 5〜10万円 | 2〜3時間 |
| 200km | 10〜15万円 | 3〜5時間 |
| 300km以上 | 15〜25万円 | 5時間以上 |
空路搬送(航空機)
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 航空運賃(遺体) | 5〜15万円 |
| 棺・ドライアイス | 3〜5万円 |
| 空港までの搬送 | 2〜5万円(片道) |
| 空港からの搬送 | 2〜5万円(片道) |
| 合計 | 12〜30万円 |
自家用車で自分で搬送してもいい?
遺族が自分の車でご遺体を運ぶこと自体は、法律で禁じられていません。 搬送費用(数万円〜)を抑えられるため、近距離であれば選択肢になります。
ただし、次の点に注意してください。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 死亡診断書を必ず携行する | 万一の事故や職務質問の際に、事件性を疑われないため |
| 感染症で亡くなった場合は不可 | 特別な処置が必要で、自分での搬送は認められません |
| タクシーは使えない | 旅客自動車運送の規定により、ご遺体をタクシーで運ぶことはできません |
| 他人に頼んで料金を払うのは違法 | 有償で他人のご遺体を運ぶには貨物自動車運送事業の許可が必要です。「知人に運んでもらって謝礼を払う」もこれに該当します |
| 車内の環境 | ご遺体は横にした状態を保つ必要があり、ドライアイスも要ります。普通の乗用車では現実的に難しいことが多いです |
実際には、自家用車での搬送はハードルが高いのが実情です。 ご遺体を平らに寝かせられる車(ワゴン車など)と、ドライアイス・シーツなどの準備が必要で、病院によっては「専門業者に依頼してください」と案内されることもあります。
結論として、近距離かつ設備が整えられる場合を除き、寝台車を手配するほうが確実です。 搬送だけを葬儀社に依頼し、葬儀は別の会社にする、という使い分けもできます。
海外からの搬送
海外で亡くなった場合は、さらに複雑な手続きが必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 現地での手続き | 死亡証明書の取得、大使館への届出 |
| 搬送費用 | 50〜100万円以上 |
| 所要日数 | 1〜2週間程度 |
| 代替手段 | 現地で火葬し、遺骨のみ持ち帰る |
海外からの場合は、現地で火葬して遺骨を持ち帰る方が費用を大幅に抑えられます。
遠方での葬儀の手続き
必要な手続き
| 手続き | 届出先 | ポイント |
|---|---|---|
| 死亡届 | 死亡地の市区町村 | 現地で提出が必要 |
| 火葬許可申請 | 死亡地の市区町村 | 死亡届と同時 |
| 搬送許可 | 葬儀社が手配 | 航空搬送の場合は事前申請 |
葬儀社への連絡
| ケース | 連絡先 |
|---|---|
| 現地で葬儀する場合 | 現地の葬儀社 |
| 地元に搬送する場合 | 地元の葬儀社(搬送を依頼) |
| 両方使う場合 | 現地で搬送のみ → 地元で葬儀 |
現地で火葬して遺骨を持ち帰る
費用を抑えたい場合は、現地で火葬して遺骨のみ持ち帰る 方法があります。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 現地での火葬費用 | 3〜10万円 |
| 骨壷 | 5千〜2万円 |
| 遺骨の搬送 | 手荷物で持ち帰り可能(無料) |
| 合計 | 5〜15万円 |
遺体搬送に比べて 大幅にコストダウン できます。ただし、菩提寺がある場合は事前に相談しましょう。
旅行先での急死に備える
| 備え | 内容 |
|---|---|
| 旅行保険への加入 | 搬送費用を補償する特約があるか確認 |
| 葬儀社の連絡先を控えておく | 生前に決めた葬儀社の電話番号 |
| 家族への連絡方法の確認 | 緊急連絡先のリストを作成 |
| 持病がある場合 | かかりつけ医の情報を持ち歩く |
事前準備の詳細は家族葬の準備チェックリストをご活用ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 遺体を新幹線で搬送できますか?
いいえ、新幹線での遺体搬送はできません。陸路の場合は 寝台車(搬送車) を利用します。
Q. 航空機で遺体を搬送する際の手続きは?
航空会社への事前連絡と、死亡診断書(または死体検案書)の提出が必要です。葬儀社が手配を代行してくれることが多いです。
Q. 搬送中のドライアイスはどうなりますか?
葬儀社が搬送中もドライアイスの管理を行います。長距離の場合は途中で交換が必要になることもあります。
Q. 現地の葬儀社と地元の葬儀社、どちらに頼むべきですか?
地元に搬送して葬儀する場合は、地元の葬儀社に搬送から依頼 するのがスムーズです。現地で葬儀する場合は現地の葬儀社に依頼しましょう。
Q. 遺体を自家用車で運んでも違法になりませんか?
遺族が自分の車で運ぶこと自体は法律で禁じられていません。 ただし死亡診断書の携行が必要で、感染症で亡くなった場合は認められません。またタクシーは使えず、他人に料金を払って運んでもらうには運送事業の許可が必要です。実際にはご遺体を寝かせられる車やドライアイスが要るため、寝台車を手配するほうが確実です。
Q. 搬送費用は相続税の控除対象になりますか?
はい、搬送費用は 相続税計算時に葬儀費用として控除 できます。領収書を必ず保管しておきましょう。
まとめ:落ち着いて搬送方法を決めましょう
遠方で亡くなった場合は 「現地で葬儀」か「地元に搬送」 かを判断することが最初のステップです。
今すぐできること:
- 万が一に備えて葬儀社の連絡先を控えておく
- 旅行保険の搬送特約を確認する
- 家族と「どこで葬儀するか」を話し合っておく
葬儀社の選び方は「葬儀社の選び方」を参考にしてください。
費用の目安は「家族葬の費用相場」をご覧ください。
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