墓じまいの費用と手続き|相場30〜300万円の内訳・流れ・トラブル防止策

墓じまいの費用相場・手続きの流れ・必要書類を完全解説。離檀料のトラブル、改葬許可申請、遺骨の行き先まで、初めての方でも安心して進められるガイドです。

墓じまいの費用と手続き|相場30〜300万円の内訳・流れ・トラブル防止策
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【最短回答】墓じまいの費用はいくら?

墓じまいの総費用は30〜300万円が目安 です。墓石の撤去費用・離檀料・改葬先の費用の3つで構成されます。

  • 墓石の撤去費用 → 10〜30万円(1平方メートルあたり10〜15万円)
  • 離檀料 → 0〜30万円(お寺との関係による)
  • 改葬先(永代供養・樹木葬等) → 5〜150万円
  • 行政手続き費用 → 数百円〜数千円


墓じまいとは?なぜ今増えているのか

墓じまいとは何かを解説するインフォグラフィック

墓じまいとは、既存のお墓を撤去し、遺骨を別の場所に移すこと です。「改葬(かいそう)」とも呼ばれます。

厚生労働省の統計によると、改葬件数は年間約15万件(2023年度)で、10年前と比べて約1.5倍に増加しています。

墓じまいが増えている理由

理由背景
後継者がいない少子化・未婚率の上昇
お墓が遠方にある地方から都市部への人口移動
管理費の負担年間5,000〜2万円の維持費
宗教観の変化「お墓に縛られたくない」という価値観
家族の負担を減らしたい子供に管理を押し付けたくない

私の知人も、実家のお墓が車で4時間の距離にあり、年に1回のお墓参りも難しくなっていました。「子供に同じ苦労をさせたくない」と墓じまいを決意したそうです。


墓じまいの費用相場と内訳

墓じまいの費用内訳を項目別に示した表

墓じまいの費用は大きく分けて3つの要素 で構成されます。

費用項目金額目安備考
墓石の撤去・整地10〜30万円1㎡あたり10〜15万円が目安
離檀料0〜30万円お寺との関係で大幅に変動
閉眼供養(魂抜き)1〜5万円僧侶へのお布施
改葬先の費用5〜150万円永代供養・樹木葬・新しいお墓など
改葬許可申請数百〜数千円自治体の手数料
遺骨の搬送1〜5万円距離による
合計目安30〜300万円ケースにより大幅に変動

費用を左右する要因

要因安くなるケース高くなるケース
墓地の広さ1㎡以下の小さな墓2㎡以上の大型墓
立地・アクセス平地で車が入れる山の斜面・階段のみ
改葬先合同墓・散骨新規墓地の購入
離檀料良好な関係お寺とトラブルあり
編集部の実体験

知人の墓じまいでは、墓石撤去に15万円、離檀料10万円、永代供養30万円で合計約55万円でした。最初は「100万円以上かかるかも」と不安だったそうですが、複数の石材店から見積もりを取ったことで費用を抑えられたとのこと。

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墓じまいの手続きの流れ(6ステップ)

墓じまいの6ステップの流れを示すフローチャート

墓じまいは以下の6ステップで進めます。 全体で3〜6ヶ月程度かかるのが一般的です。

ステップ内容目安期間
1. 家族の合意親族間で墓じまいの意思確認1〜2ヶ月
2. 改葬先の決定永代供養・樹木葬・散骨などを選ぶ1〜2ヶ月
3. お寺への連絡離檀の相談・閉眼供養の依頼2週間〜1ヶ月
4. 改葬許可申請自治体に書類を提出1〜2週間
5. 遺骨の取り出し閉眼供養→遺骨を取り出す1日
6. 墓石撤去・整地石材店に依頼して更地にする1〜2週間

ステップごとの注意点

ステップ1. 家族の合意が最重要

墓じまいで最もトラブルになるのが「親族間の意見の不一致」です。特に以下の点を事前に話し合いましょう。

  • なぜ墓じまいが必要か
  • 遺骨の行き先
  • 費用の負担割合
  • お墓参りの代替手段

ステップ3. お寺への連絡は丁寧に

長年お世話になったお寺には、感謝の気持ちを込めて丁寧に説明します。いきなり「墓じまいします」ではなく、「管理が難しくなったので相談したい」という姿勢で臨みましょう。


改葬許可申請の方法

改葬許可申請の必要書類と流れ

墓じまいには自治体の「改葬許可証」が法律上必要 です。無断で遺骨を移動することはできません。

必要書類

書類入手先備考
改葬許可申請書現在の墓地がある自治体遺骨1体ごとに1枚必要
埋葬証明書現在の墓地管理者(お寺等)遺骨が埋葬されている証明
受入証明書改葬先の墓地管理者新しい受け入れ先の証明
身分証明書自身で用意運転免許証・マイナンバーカード等

申請の流れ

  1. 改葬先から 受入証明書 を取得
  2. 現在の墓地管理者から 埋葬証明書 を取得
  3. 自治体の窓口で 改葬許可申請書 を記入・提出
  4. 改葬許可証 を受け取る(通常1〜2週間)
  5. 改葬許可証を現在の墓地管理者と改葬先に提出
遺骨が何体あるか確認を

改葬許可は遺骨1体ごとに必要です。先祖代々のお墓には複数の遺骨が納められていることが多いため、事前にお寺や石材店に確認しておきましょう。


遺骨の行き先(改葬先の選択肢)

遺骨の行き先の選択肢を比較する表

墓じまい後の遺骨の行き先には、主に6つの選択肢 があります。

選択肢費用目安特徴向いている人
永代供養墓5〜30万円お寺が永続的に供養後継者がいない方
樹木葬10〜80万円木の下に埋葬自然志向の方
納骨堂20〜150万円室内施設に保管都市部に住む方
海洋散骨5〜30万円海に散骨お墓を持ちたくない方
合同墓(合祀墓)3〜10万円他の方と一緒に埋葬費用を抑えたい方
手元供養1〜10万円自宅に遺骨を保管故人を身近に感じたい方
編集部の実体験

知人は樹木葬を選びました。「お墓参りに行く場所がなくなるのは寂しいけど、花が咲く場所に眠ってもらえるのは嬉しい」と話していたのが印象的でした。どの選択肢にもメリット・デメリットがあるので、家族で十分に話し合うことが大切です。

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離檀料のトラブルと対処法

離檀料のトラブル事例と対処法の一覧

墓じまいで最もトラブルになりやすいのが「離檀料」 です。離檀料とは、お寺の檀家をやめる際に支払うお金ですが、法的な支払い義務はありません。

よくあるトラブル事例

トラブル内容対処法
高額な離檀料の請求100万円以上を請求された相場(3〜30万円)を伝えて交渉
改葬を拒否されるお寺が埋葬証明書を出さない自治体に相談(行政から指導可能)
感情的な対立「先祖に申し訳ないのか」と言われる丁寧に事情を説明
追加費用の請求閉眼供養料を上乗せされる事前に費用を確認・書面で合意

離檀料の法的な位置づけ

  • 法的な支払い義務はありません(強制できない)
  • ただし、長年のお付き合いへの感謝として自主的に支払うのが通例
  • 相場は 3〜30万円 が一般的
  • 100万円以上の請求は「不当」として自治体や弁護士に相談を
トラブルを防ぐコツ
  • 事前にお寺を訪問し、丁寧に相談する
  • 「管理できなくなった」という事実を伝える
  • 感謝の気持ちを忘れない
  • 費用は書面で確認する
  • トラブルになったら自治体の墓地担当窓口に相談

墓じまいで後悔しないためのポイント

墓じまいで後悔しないためのポイントまとめ

✅ 墓じまい前のチェックリスト

  • □ 家族・親族全員の合意を得た
  • □ 改葬先を決めた
  • □ お寺に丁寧に相談した
  • □ 石材店の見積もりを複数社取った
  • □ 改葬許可の必要書類を確認した
  • □ 遺骨の数を把握した
  • □ 費用の支払い計画を立てた
  • □ 離檀料について事前に話し合った
編集部の実体験

墓じまいを経験した方から「もっと早くやればよかった」という声を多く聞きます。一方で「親戚の反対を押し切ってしまい、関係が悪化した」というケースも。時間をかけて全員の合意を取ることが、後悔しないための最大のポイントです。


よくある質問(FAQ)

Q. 墓じまいにどのくらいの期間がかかりますか?

家族の合意から完了まで、通常3〜6ヶ月程度です。改葬許可の取得に1〜2週間、墓石撤去に1〜2週間かかります。急ぎの場合でも最短1〜2ヶ月は見ておきましょう。

Q. 離檀料を払わないとどうなりますか?

法的な支払い義務はないため、払わなくても違法ではありません。ただし、埋葬証明書の発行を渋られる可能性があります。その場合は自治体に相談すれば行政指導が入ります。

Q. 墓じまいした後にお墓参りはどうすればいいですか?

改葬先(永代供養墓・樹木葬・納骨堂など)にお参りに行く形になります。手元供養を選んだ場合は自宅で手を合わせることができます。

Q. 墓じまいの費用は誰が負担しますか?

法律上の決まりはありません。一般的には、お墓の承継者(管理者)が中心となり、兄弟姉妹や親族で分担するケースが多いです。費用の分担は事前に話し合っておきましょう。

Q. 墓じまいした遺骨を自宅に置いてもいいですか?

はい、法律上問題ありません。遺骨を自宅に安置する「手元供養」は合法です。ただし、自宅の庭に埋葬することは法律で禁止されています。


まとめ

墓じまいは「先祖を粗末にする」ことではなく、「管理を次世代に引き継げる形に整える」行為です。事前の情報収集と家族の合意が、スムーズな進行の鍵になります。

この記事のポイント:

  • 墓じまいの総費用は 30〜300万円 が目安
  • 手続きは 6ステップ、3〜6ヶ月 が一般的
  • 改葬許可証 が法律上必要(自治体で申請)
  • 離檀料は 法的義務なし だが、感謝の気持ちとして支払うのが通例
  • 家族の合意が最も重要。時間をかけて話し合いを

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家族葬ガイド編集部
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