密葬と家族葬の違い|費用・参列者・流れを徹底比較

密葬と家族葬の違いを費用・参列者・流れで比較。密葬の意味、お別れの会との関係、選び方の判断基準をわかりやすく解説します。

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【最短回答】密葬と家族葬、何が違う?

密葬は「後日お別れの会(本葬)を行うことを前提に、先に身内だけで済ませる葬儀」です。家族葬は「少人数の葬儀そのものが最終的なお別れの場」です。

最大の違いは、密葬がお別れの会とセットで完結するのに対し、家族葬は後日の儀式を想定していない点にあります。費用面では、家族葬が30〜150万円で収まるのに対し、密葬+お別れの会では合計200〜400万円以上になるケースもあります。

それぞれの特徴を理解し、故人・遺族の状況に合った形式を選ぶことが大切です。詳しく見ていきましょう。


密葬とは?定義と歴史的背景

密葬とは、故人の死を広く公表せず、ごく近しい身内だけで先に行う葬儀のことです。「密」は秘密の密であり、周囲に知らせずひっそりと行うことを意味します。

密葬の歴史的背景

もともと密葬は、**社会的に影響力のある方(企業の経営者・政治家・著名人など)**が亡くなった際に行われてきました。突然の訃報では大規模な葬儀の準備が間に合わないため、まず身内だけで火葬・葬儀を済ませ、後日あらためて「お別れの会」や「本葬」を開催するという段取りでした。

そのため、密葬は本来「本葬(お別れの会)の前段階」という位置づけです。密葬だけで完結するケースは、従来の意味ではありませんでした。

現在の「密葬」の使われ方

近年では、有名人の訃報で「密葬にて執り行いました」という表現がよく使われます。一般の方でも「密葬にしたい」と希望される場合がありますが、後日のお別れの会を予定しない場合は家族葬にあたるため、葬儀社に相談する際は注意が必要です。


家族葬とは?密葬との根本的な違い

家族葬とは、家族・親族・ごく親しい友人など少人数で行う葬儀形式です。参列者は10〜30名程度が一般的で、後日あらためて大規模な式を行うことは想定していません。

密葬と家族葬の根本的な違い

比較項目密葬家族葬
本来の意味本葬・お別れの会の前段階少人数の葬儀そのものが完結形
後日の儀式お別れの会を行うことが前提行わないのが基本
対象者著名人・企業経営者など社会的影響力のある方一般の方にも広く普及
周囲への告知葬儀後にお別れの会を告知葬儀後にハガキ等で報告
歴史古くから存在する伝統的な形式2000年代以降に急速に普及
近年の割合少数(著名人・経営者が中心)全国平均で40〜50%以上

つまり、密葬は「2段階の葬送の第1段階」であり、家族葬は「小規模ながらも完結した葬送」です。この違いを理解しておかないと、費用や段取りの計画が大きく変わってきます。


費用を比較|密葬+お別れの会は高額になることも

費用は葬儀形式を選ぶうえで重要なポイントです。密葬単体の費用は家族葬と大きく変わりませんが、お別れの会を含めた総額で比較すると差が生まれます。

費用内訳の比較表

費用項目密葬のみ密葬+お別れの会家族葬
基本料金(祭壇・棺・骨壺など)20〜60万円20〜60万円20〜60万円
式場使用料5〜15万円5〜15万円+会場費20〜100万円5〜15万円
飲食接待費5〜15万円5〜15万円+会食費30〜100万円5〜20万円
返礼品3〜10万円3〜10万円+記念品10〜30万円3〜10万円
お布施(寺院費用)15〜30万円15〜30万円15〜30万円
その他(搬送・安置など)5〜15万円5〜15万円5〜15万円
合計30〜145万円80〜400万円以上30〜150万円

費用のポイント

  • 密葬のみの費用は家族葬とほぼ同じですが、密葬は本来お別れの会を行うことが前提です
  • お別れの会の規模によっては、会場費だけで50〜100万円以上になることがあります
  • 家族葬は後日の儀式が不要なため、総額を抑えやすい形式です

家族葬の費用相場の詳細については、別記事で詳しく解説しています。

費用を事前に把握したい方は、よりそうお葬式で無料見積もりを取ることができます。


参列者の範囲を比較

密葬と家族葬では、参列者の範囲と案内方法が異なります。

参列者の比較表

項目密葬家族葬
葬儀当日の参列者家族・ごく近い親族のみ(5〜15名程度)家族・親族・親しい友人(10〜30名程度)
後日の参列者お別れの会で広く招待(50〜数百名)後日の式は原則なし
案内の出し方葬儀は非公開、お別れの会は正式に案内参列してほしい方にのみ連絡
会社への連絡葬儀後に報告。お別れの会の案内を送る「家族葬のため参列辞退」と連絡
訃報の公開時期お別れの会の告知まで非公開にすることが多い葬儀後にハガキ等で報告

密葬の場合、葬儀当日の参列者数は家族葬より少ないことが多く、本当に近しい家族だけで行うのが一般的です。その代わり、後日のお別れの会では一般の参列を受け付けます。

家族葬では参列辞退の案内を出す場合の文面が重要です。一般葬との違いの記事でも案内方法を解説しています。


葬儀の流れを比較

密葬も家族葬も、葬儀そのものの流れは基本的に同じです。違いが出るのは「その後の展開」です。

密葬の流れ

  1. ご逝去・搬送
  2. 安置
  3. 葬儀社との打ち合わせ(密葬+お別れの会の段取り)
  4. 納棺
  5. 通夜(省略する場合もある)
  6. 告別式・出棺
  7. 火葬・収骨
  8. 【ここまでが密葬】
  9. (数週間〜数か月後)お別れの会・本葬の準備
  10. お別れの会の開催

家族葬の流れ

  1. ご逝去・搬送
  2. 安置
  3. 葬儀社との打ち合わせ
  4. 納棺
  5. 通夜(一日葬にする場合は省略)
  6. 告別式・出棺
  7. 火葬・収骨
  8. 初七日法要(繰り上げの場合)
  9. 精進落とし
  10. 【これで完結】

流れの違いまとめ

段階密葬家族葬
葬儀の打ち合わせ密葬とお別れの会の両方を相談家族葬の内容のみ相談
通夜身内のみで行う。省略する場合も多い少人数で行う。省略も可能
告別式身内のみで簡素に行う少人数ながら通常の形式で行う
葬儀後の対応お別れの会の準備が始まる報告ハガキの送付程度で完了
完結するまでの期間数週間〜数か月当日〜数日で完結

メリット・デメリット比較

それぞれの形式のメリット・デメリットを整理します。

密葬のメリット・デメリット

メリット:

  • 突然の逝去でも、まず身内だけで落ち着いて葬儀ができる
  • 後日のお別れの会で多くの方にきちんとお別れの場を設けられる
  • お別れの会は準備期間があるため、内容を充実させやすい
  • 著名人・経営者の場合、社会的な体裁を保ちやすい

デメリット:

  • 密葬+お別れの会の合計費用が高額になりやすい
  • 2回に分けるため、遺族の準備負担が長期化する
  • 訃報の管理が難しく、情報が漏れてトラブルになることがある
  • 密葬の段階で「なぜ呼ばれなかったのか」と不満が出る可能性がある

家族葬のメリット・デメリット

メリット:

  • 費用を抑えやすい(30〜150万円)
  • 1回で完結するため、遺族の負担が短期間で終わる
  • 故人とゆっくりお別れできる
  • 形式にとらわれず、自由な葬儀ができる
  • 近年は広く普及しており、周囲の理解も得やすい

デメリット:

  • 参列できなかった方から不満が出ることがある
  • 後日の弔問対応が増える場合がある
  • 香典収入が少なく、実質負担が高くなることも
  • 故人の交友関係が広い場合、お別れの機会を設けられない

お別れの会・偲ぶ会とは?密葬後の大切な儀式

密葬と切り離せないのが「お別れの会」や「偲ぶ会」です。これらは密葬の後に行われる、一般の方を招く儀式です。

お別れの会と偲ぶ会の違い

項目お別れの会偲ぶ会
時期密葬後2週間〜1か月程度密葬後1〜3か月程度
形式やや格式のある式典形式カジュアルな会食形式が多い
会場ホテル・セレモニーホールレストラン・ホテルなど
服装準喪服〜平服平服が多い
宗教色薄いことが多いほとんどない
参列者数50〜数百名20〜100名程度
費用目安50〜200万円以上20〜80万円
主催者会社・団体が主催するケースもある遺族・友人が中心

お別れの会の一般的な流れ

  1. 開式・黙祷
  2. 主催者挨拶
  3. 故人の経歴・業績の紹介
  4. 弔辞・メッセージ紹介
  5. 献花・焼香
  6. 写真やスライドの上映
  7. 会食・歓談
  8. 閉式の挨拶

お別れの会は宗教的な要素を控え、故人を偲ぶ「セレモニー」として行われることが多いのが特徴です。

家族葬の場合は後日このような会を行わないため、お別れの機会が1回で終わります。故人の交友関係が広い場合は、この点を事前に考慮しておく必要があります。


どちらを選ぶべき?判断基準チェックリスト

密葬と家族葬のどちらが適しているかは、故人の社会的立場や遺族の意向によって異なります。以下のチェックリストで確認してみましょう。

密葬が向いているケース

  • ☐ 故人が企業経営者・役員・著名人である
  • ☐ 後日、会社や団体主催のお別れの会を行う予定がある
  • ☐ 突然の逝去で、大規模な葬儀の準備が間に合わない
  • ☐ 多くの方にお別れの場を設けたいが、まず家族だけで見送りたい
  • ☐ 費用よりも、社会的な体裁や段取りを重視したい

家族葬が向いているケース

  • ☐ 故人が「静かに送ってほしい」と希望していた
  • ☐ 後日のお別れの会は考えていない
  • ☐ 参列者は30名以下で十分
  • ☐ 費用をできるだけ抑えたい
  • ☐ 遺族の負担を最小限にしたい
  • ☐ 1回の葬儀で完結させたい
  • ☐ 故人の交友関係がそれほど広くない

密葬にチェックが多い方は、葬儀社にお別れの会の段取りも含めて相談しましょう。家族葬にチェックが多い方は、家族葬プランを比較検討するのが近道です。

どちらにするか迷っている場合は、安心葬儀で無料相談を利用すると、状況に合った形式を提案してもらえます。

また、費用を重視するなら直葬(火葬式)という選択肢もあります。通夜・告別式を行わず火葬のみで済ませる最もシンプルな形式です。


密葬を選ぶ際の注意点

密葬を選ぶ場合、家族葬とは異なる注意点があります。事前に把握しておくことでトラブルを防げます。

1. 訃報の管理を徹底する

密葬の最大の特徴は「周囲に知らせずに行う」ことです。しかし、現代ではSNSや口コミで情報が広まりやすいため、参列者に「葬儀のことは口外しないでください」と伝えておく必要があります。

2. お別れの会の段取りを早めに決める

密葬後にお別れの会を行う場合、会場の予約や案内状の準備が必要です。密葬の段階で「お別れの会をいつ・どこで行うか」の大枠を決めておくと、スムーズに進みます。

3. 「密葬で完結」する場合は家族葬と説明する

後日のお別れの会を行わず、密葬だけで済ませたいという方もいます。その場合は実質的に家族葬と同じですので、葬儀社には「家族葬で」と伝えたほうが話が通りやすくなります。

4. 費用の見積もりは「総額」で比較する

密葬とお別れの会を別々に見積もると、合計金額が見えにくくなります。葬儀社には「密葬+お別れの会の総額でいくらか」を確認しましょう。

5. 周囲への事後報告を忘れない

密葬後に報告が遅れると、「なぜ知らせてくれなかったのか」とトラブルになることがあります。お別れの会の案内を兼ねて、速やかに報告しましょう。


よくある質問(FAQ)

Q1. 密葬と家族葬は同じものですか?

いいえ、異なります。密葬は後日お別れの会を行うことを前提とした葬儀で、家族葬は少人数の葬儀そのもので完結する形式です。ただし、近年では「密葬」という言葉を家族葬とほぼ同じ意味で使うケースも増えています。

Q2. 密葬は一般人でもできますか?

もちろん可能です。ただし、後日お別れの会を行わない場合は実質的に家族葬と同じになります。葬儀社に相談する際は、お別れの会を予定しているかどうかを伝えましょう。

Q3. 密葬の費用は家族葬より安いですか?

密葬のみの費用は家族葬とほぼ同程度(30〜150万円)です。ただし、お別れの会を含めた総額では、会場費や飲食費が加わるため200〜400万円以上になることもあります。

Q4. お別れの会には香典を持参するべきですか?

お別れの会では、香典ではなく「会費制」にするケースが増えています。案内状に「会費制」と明記されている場合は、その金額を持参しましょう。特に記載がなければ、1〜3万円程度の香典を持参するのが一般的です。

Q5. 家族葬でも後日お別れの会を開くことはできますか?

可能です。家族葬を行った後に、故人を偲ぶ会を企画するケースもあります。ただし、その場合は「密葬+お別れの会」と同じ構成になるため、事前に葬儀社と相談し、費用も含めて計画を立てましょう。


まとめ|密葬と家族葬の違いを理解して最適な選択を

密葬と家族葬の主な違いをあらためて整理します。

比較項目密葬家族葬
位置づけお別れの会の前段階少人数で完結する葬儀
後日の儀式お別れの会を行う行わないのが基本
費用(総額)80〜400万円以上30〜150万円
参列者(当日)5〜15名10〜30名
遺族の負担期間数週間〜数か月当日〜数日
向いている方著名人・経営者・交友関係が広い方一般の方・費用や負担を抑えたい方

「密葬」と聞くと特別な印象を受けますが、現代では多くの方にとって家族葬のほうが実情に合った選択肢です。一方、故人の社会的立場や交友関係を考慮して、お別れの会をきちんと開きたい場合は密葬が適しています。

いずれの形式でも、事前に複数の葬儀社から見積もりを取り、内容と費用を比較することが後悔のない葬儀への第一歩です。

よりそうお葬式で無料見積もりする ※料金は税込の目安です。2026年5月13日時点の情報に基づいています。実際の費用は地域・葬儀社・プラン内容により異なりますので、必ず複数社の見積もりをご確認ください。
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家族葬ガイド編集部
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